手術までの日々

二人で話すこと

無精子症と分かって、テレビで男性不妊の特集が急に多くなった気がしました。

その時は、神様が示してるのかな。とか思ってましたが、普通に目に入るようになっただけですね。

特集を見ていると、精子が取れなくて、二人で歩んでいく道を選ぶ方やAID、特別養子縁組を選ぶ方がいると分かりました。手術でうまくいかなかったら、私たちもどれかを選ぶことになるね。という話もしていました。

私は、自分が出産したいという気持ちがないわけじゃないけど、夫の子じゃない子をどう育てるか想像もつかなくて、夫も「嫌だなー。その時は、二人で生きる道を選ぼう」と言っていました。

この先、一生二人で生きていくなんて想像したことなかったから、何だかモヤモヤ。ただ、これでいいんだ。きっと二人で生きるのも楽しいに違いない。でも、まだ考えたくない。というのが正直な気持ちでした。

ある朝、夫が泣いていました。(結果の時も泣いてなかったのに)

これから、手術が上手くいってもいかなくても、私が傷つくことになると思うと悲しくなった。とのことでした。

何だか、そこ?!ってなってしまいましたが、夫らしいなと思いました。私なら、自分の運命が悲しくて泣いてしまうけど。

私は、何だか夫の前で泣くのは違う気がして、我慢してます。

祈ることしかできないのが、歯痒くて、今まで幸せすぎたのかな?とか、何か悪いことでもしたんだろうか?とか自問自答を繰り返して、ネットで調べては一喜一憂していました。

友達に対して

今もそうですが、この病気に直面して、友達に会うのがとても辛くなりました。

周りの友達がちょうど同じ時期に結婚したこともあって、会えば妊活について話す感じでした。

私もまさかできないなんて思っていなかったので、妊活頑張るー!なんて宣言していて、本当に過去に戻ってその言葉を取り消したいです。笑

友達に会えば、「少し太った?もしかして、、、」(←今思うと失礼 笑)

とか言われすぎて、その度に傷ついていました。

病気が分かる前に会うことを約束していた友達には、「色々あって今は妊活休憩中ー」と話していました。その後は、理由をつけて断っていました。

断り方がわからなくて、ネットで初めて友達とのご飯の断り方も調べたこともありました。笑

友達は何も悪くないのに、何聞かれるんだろうと怖くなって、どんどん会うのが辛くなりました。

夫は、俺が病気だって言えばいいじゃんと言ってくれましたが、

友達に夫が可哀想とか病気なんだとかいう認識で思われるが嫌で、言いたくなかったです。

そこで、ストレスになること、自分が辛いことをやるのはやめようと決めました。

嫌だと思ったことはやらない!

新しく会う人に結婚してどのくらい?ってよく聞かれますが、多分1年くらいです!と大嘘を夫と共につき続けています 笑

自分がどう思われようが何を言われようが、想像で同情されようが、気にしないように、自分を守るためだと言い聞かせました。

何年か後、話した時に、私の友達はきっと分かってくれると思ったからです。

連絡を途絶えさせたくないなと思った友達には、詳細は言わず、妊活に関して何かが起こったことを伝えました。

私が他の子にどう思われているのか不安がっていたのもあって

「もう結婚して時間が経ったから、みんな何かあったのかなーって思って聞いてこないと思うよ。」と言われました。

やっぱりそうだよね。とグサっときましたが、言われて、逆に開き直れました。

人は人

比べることで、傷ついたり不安になったりするのに、やめられなくて、勝手に落ち込んで。

男性は何も思われなくていいなーとか。どうせ女性に原因があると思われているんだって思ったり。

吐き出す場所がなくて辛かったり。

でも、夫も私も悪いこともしてないのに、なんで人に対して怯えてるんだろうと思うようになって、自分が思うままに生きるのもいいじゃないかと考えるようにしました。

私の場合、人と比べるのをやめるのは無理だから、自分を磨こうと思いました。

どう考えても、こんなに素敵な夫は他にはいなくて、きっと女性の理想だよねってくらい尽くしてくれて、毎日可愛いって言ってくれたり、サプライズもいっぱいしてくれて、旅行にも連れて行ってくれる。仕事では、プライベートでの勉強も頑張って、それを評価してもらったり。

今の私は幸せだ!充実してる!って自分で思えるように行動しよう、今ある幸せを噛み締めようと思ってます。

そう考えていても、落ち込む日もあるけど、それはそれでいいじゃないかと思いっきり検索魔になる日もあります笑

It’s your life.This is my life. どこかの本にありました。

次は、思い出すのも辛い手術について書いていこうと思います。

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